スマートフォンがコネクティビティを車両へ持ち込みました。このスマートフォンとディスプレー・オーディオを接続することにより、インターネットラジオ、ナビゲーション機能などを楽しむことができました。車載機器の機能が固定的であるのに対し、コネクティビティは柔軟な機能追加を可能とします。
車載通信機器は、おもに緊急通信などの緊急サービスを目的に車両に搭載されましたが、その搭載率は限定的でした。
しかし今まさに、コンパクトカーから高級車までの幅広いレンジの車で車載通信機器が標準装備になりつつあります。車両購入後の機能追加が可能になります。更に、カーメーカ―はSDVにより積極的なアプローチをとっています。その根幹は、車載機器とリモートサーバーから構成されるコネクティビティなのです。
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1OTA(インカー・アウトカー)
WP29(自動車基準調和世界フォーラム)においてCS(Cyber Security)とSU(Software Update)の規則が発行されました。最新のソフトウェアへの更新により、システムの信頼性向上だけではなく、SDV(Software Defined Vehicle)と言われる新たなコンセプトも加速しつつあります。
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2サイバーセキュリティ
ソフトウェア更新とセキュリティ・リスクは表裏一体です。より高い信頼性を確保するために、法規であるUNR155や国際標準である ISO/SAE21434への準拠が求められています。
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3エッジ・クラウド・コンピューティング
高まる一方の車載システムへの要求を満たすべく、処理の一部をクラウド側で行う方式が普及しつつあります。リアルタイム性の高い処理はエッジ(車載機器)で、複雑な処理はクラウドで対応いたします。
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4SDVに基づく開発
以前はECU機能は固定的でしたが、SDVという新しいコンセプトが登場し、「車両のライフタイムを通じての機能定義」という新しい道が開拓されました。
当社親会社であり、プロジェクトの実行部隊であるテックマヒンドラでは自社のテストラボとキャリアラボを接続し、開発初期段階での評価からキャリア認証までをシームレスにサポートいたします。また、欧米のみならず中近東やアフリカを含む90を超える国・地域でフィールドテストを行っています。
サーバーの構築は技術面での対応と共に法規遵守も求められます。個人情報保護の機運が高まっていますが、秘匿化処理、各ゾーンへのアクセス権の個別付与などにより、各国・地域の法規に対応しています。サーバー構築・運営にあたっては、アーキテクチャ設計から保守・運用までをシームレスにカバーします。
セキュリティーリスクを低減するには、車載機器とサーバーの両サイドでの対応が重要です。ITカンパニーである当社親会社テックマヒンドラは双方の知見と経験を有しており、最適なソリューションをワンストップで提供いたします。
評価用テストラボの事例、独自の開発支援ツール、ワールドワイドなフィールドテストなどの実績がございます。
アーキテクチャ設計からデータ解析を含む保守・運用までのシームレスなサービスなどの実績がございます。
国際標準であるISO/SAE21434 (CSE)に準拠し、車両とサーバーの両面からセキュリティ対策を施します。また、サイバーセキュリティを含む Automotive SPICEの経験を活かし、プロセス面での支援も提供いたします。
当社のソリューションはインカー・アウトカーのOTAにおけるサーバーの構築だけではありません。ソフトウェアの維持を代行することにより、お客様の大幅な負担軽減に貢献いたします。
スタック/アプリケーションのインテグレーション、評価、認証を含む幅広いサービスをお届けします。直ぐに使えるように各種のプラットフォームも用意しております。