以前の自動車業界は、カーメーカーを頂点とするピラミッド構造で構成されており、他業種からの参入は簡単ではありませんでした。CASE時代の到来により、新たなプレイヤーがその強さを自動車業界に持ち込み始めました。
例えば、新たな開発手法としてのアジャイル・CI/CD・DeEvOpsの導入、エコシステムの考えを採用したパートナーの活用と自社リソースの競争領域への集中、セキュリティ分野でのコンセプトと技術の導入、などです。
当社親会社であるテックマヒンドラは自動車部門を含むITカンパニーであり、自動車とITの双方の経験から新たな価値を創造、提供してまいります。
Trend
1モデルベース開発
この開発手法により実機のない開発初期段階でもアルゴリズムなどの検証が可能となります。モジュールの開発状況に応じて、モデル(MILS)、ソフトウェア(SILS)、プロセッサー(PILS)またはハードウェア(HILS)環境を準備します。
Trend
2AUTOSAR
競争領域と非競争領域を切り分け、後者においては、共通化とソフトウェアの再利用により開発効率を向上させます。このアプローチを採用したクラッシックAUTOSARは、アダプティブAUTOSARへと発展しつつあります。
Trend
3機能安全とサイバーセキュリティ
機能面での安全性を高めるISO26262は、AD/ADAS分野で浸透してまいりました。安全コンセプトはサイバーセキュリティー面にも拡大されつつありますので、機能安全とサイバーセキュリティーの両方をソフトウェア設計に反映することが肝要です。
Trend
4アーキテクチャの進化
車載電子機器システムのアーキテクチャは、分散型からドメイン型を経てゾーン型へと変わりつつあります。このゾーン型ではHPC(High Performance Computing)を採用しており、マルチOS、ハイパーバイザも導入することで、柔軟かつ安全堅牢なシステム構築を可能にします。
新規モデルの開発だけではなく、既存ソフトウェアのモデル化も承ります。プラントモデルの開発も行いますので、開発対象となる制御モデルの緻密な検証が可能となります。開発のステージに合わせ、MILS、SILS、PILS、HILSといった各環境も構築いたします。
新規のAUTOSAR対応に加え、既存ソフトウェアのAUTOSAR対応も承ります。クラッシックAUTOSARだけではなく、アダプティブAUTOSARにも対応しています。
エアバッグほか乗員安全装置、電動パワーステアリングなどにおいて、機能安全(ISO26262)ASIL-Dまでの開発実績がございます。また、サイバーセキュリティにおいては、ISO21434対応、UNR-155対応のコンサルティングから実行までをサポートいたします。
新規開発と既存コードから移行の両方に対応いたします。また、開発フェーズに合わせてMILS、SILS、PILS、HILSをご用意いたします。
アジャイル開発の経験に加え、CI/CD(継続的インティグレーション/継続的デリバリー)の実績もございます。また、DevOpsの取組実績もご紹介可能です。
新規開発と既存コードからの移行実績の両方がございます。クラシックAUTOSAR、アダプティブAUTOSARの組合せも対応可能です。
AD/ADASの制御ECUはもとよりアクセル、ブレーキ、ステアリングなどの操作性機器、エアバックなどの乗員安全機器の機能安全に対応可能です。機能安全(ISO26262)ではASIL-Dまでの開発実績がございます。
EEアーキテクチャはゾーン型に移行しつつあります。主要な半導体メーカーとの協業によりリファレンスプラットフォームを作成していますので、この活用により最小コストで早期の市場導入が可能です。
ISO26262で定義された安全コンセプトは、意図した機能の安全性をカバーするSOTIF (ISO21448)にまで拡大されつつあります。SOTIFに関しても当社取組内容をご紹介可能です。