CASE時代の到来により自動車を取り巻く環境が大きく変わりつつあり、そのひとつは車のコネクティッド化です。カーナビゲーション、ディスプレイオーディオ等によるスマートフォン連携から、車自身が外界と直接通信を行う時代がやってきました。
自動運転に向けた取り組みが進む中、すでに多くの車に先進運転支援システムが搭載されています。これらの予防安全システムにより、安全性能が高まりつつあります。
また、環境に配慮した車として車の電動化も進み、機構部品による制御から電気・電子システムによる制御に移行することにより、電気・電子システムにも新たな要求が加わりました。これらの環境の変化に素早く対応するために、従来よりも効率的な開発手法の導入も求められています。
Trend
1コネクティッド
“Connected”が自動車業界もで当たり前の時代になりました。サイバーセキュリティへの対応、5Gなど、対応する課題が控えています。セキュアな機能実現に向けハードウェアも重要なデバイスです。
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2安心・安全
自動運転/ADAS機能に代表される高度な機能は安心・安全の分野まで浸透してきています。これは重要保安部品に限定されたものでありません。その他のパーツも適正なレベルの安全が求められています。
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3電動化
油圧制御など従来は機構部品に依存していた機能が電気・電子回路に置き換わりつつあります。ソフトウェアとの組み合わせによる電動化により、これまで以上の機能と性能が期待されています。
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4開発手法
ソフトウェア開発からスタートしたモデルベース開発ですが、ソフトウェアのみならず、電気・電子・機構のハードウェアのモデル化を含め、システムレベルに拡大することで、より正確な評価・検証が開発初期段階で可能となります。
従来のコードベースの開発からモデルベース開発へと開発手法を進化させています。機構部品、ソフトウェアと組み合わせてHILSを構築するなどシステム全体での評価も可能です。また、高電圧化、高電流化により放熱設計の重要性が増していますが、この分野にもデジタルエンジニアリングを取り込んでいます。
e-Axle、BMS (Battery Management System)、インバータなど幅広い分野で、コンセプトから量産直前のBOMの作成などまでをエンドツーエンドで支援いたします。機構設計、ソフトウェアの開発も行いますのでシステム全体の設計・評価が可能です。
エアバッグほか乗員安全装置、電動パワーステアリングなどにおいて、機能安全(ISO26262)ASIL-Dまでの開発実績がございます。加えて、HSM (Hardware Security Module)の実装などセキュリティ面にも対応しています。
パワーデバイス(例:インバーター)から高周波回路(例:TCU、アンテナ)まで幅広い分野をカバーします。また、半導体のカスタム設計も可能です。
熱解析、EMC対策などを含む多層基板/高密度実装による設計も承ります。
試験/評価用プラットフォームを活用いただくことにより大幅な自動化が可能です。また、試験範囲を電気・電子からシステムレベルまで拡大することが出来ます。
欧州のOEM様ならびにTier1様との長い歴史と協業経験がございます。Automotive SPICEのコンサルティングも当社のサービスに含まれます。
AD/ADASの制御ECUはもとよりアクセル、ブレーキ、ステアリングなどの操作系機器の機能安全に対応いたします。機能安全ではASIL-Dまでの開発実績がございます。
機械やソフトウェアとの組み合わせによるシステム化、テスト環境の構築、システムレベルのテストをサービスとして提供いたします。