当社の自動運転/ADAS開発における走行テスト用「車両改修」の取組事例をご紹介します。
日本 OEM様
スコープ | 海外3地域での走行試験に向けた車両改修(車両の購入、登録、改修と 走行プロジェクト終了時の廃棄 |
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取組体制 | グローバル統括ブリッジエンジニア(於日本)と海外3地域の各現地チーム (車両改修スタッフ、電気電子エンジニア、管理者など) |
期間 | 3ヵ月(車両改修のみ) |
成果物 | ■ 走行試験実施の為の改修済み車両 ■ 車両登録証、改修の報告書 ■ プロジェクト完了後の廃棄証明書 |
業界の背景
グローバル展開する製品の自動運転/ADAS開発に、世界各地でのデータ収集や実地試験を行う為、既存の車両にセンサ、ECU、車載PCなどを取り付けて、海外現地道路を走行し、データを収集する例が増えています。
その際には車両の改修に加えて、各種取得・登録、改修後の車両の法規適合と認証など、世界各地域それぞれに異なる対応が必要であり、海外現地での人員を含むサポートが求められます。
お客様の課題
グローバルでの走行試験実施に向けて、日本国内の改修をもとに海外3地域でも車両改修を実施
開発中システムの為、改修要件が随時変更されるが、窓口は日本国内1カ所として、各地に漏れ遅れなく展開
- 対象地域での車両取得・改修・登録
- センサ類のキャリブレーションなどをTier1現地スタッフと調整
- 対象地域での法令・規制を順守し、必要な認証を取得
当社ソリューション
海外3ヵ国の拠点における走行試験実施の経験から、現地パートナー(ガレージ、修理工)を活用して各地での車両改修を実施
- お客様サイトでの車両改修作業にブリッジエンジニアが同席、改修作業内容に注意事項を含む手順書を作成
- 海外各地の改修チームに対して手順書をもとに改修を指導
- 車両の仕向けによる相違部分、各国の法令規制への対応について、随時お客様と連携してデータ収集、走行試験に影響のない範囲で調整
- 必要に応じた一部部品の調達や作成
- ソフトウェアアップデートと故障した機器の交換対応
- Tier1様の海外現地拠点と連携、キャリブレーションを実施(OEM様の全体指示をベースに、詳細を弊社にて調整)
成果物
海外3地域における車両の購入から改修、許認可と登録、キャリブレーションの実行
- 改修済み車両および登録証、許認可証
- 改修報告書
- 走行試験完了時の車両廃棄証明書(走行試験後別途ご対応)
お客様のベネフィット
- 単一窓口への指示で複数海外拠点での車両改修プロジェクトを同期して実施することでリードタイムを短縮
- お客様による海外現地での指導無しで車両改修を実施し、コロナ禍のような渡航制限や出張リソース不足などの課題をクリア
- 海外現地スタッフの知見やガイダンスにより、プロジェクト途中で変更のある現地法令や規制へタイムリーに対応